脂質とは

効率のよいエネルギー源

脂質のエネルギーは糖質やタンパク質の約2.3倍で、最も効率のよいエネルギー源です。
それ以上に細胞膜やホルモンの構成成分として必要不可欠です。
使われなかった分は体脂肪として蓄積されます。
脂肪酸には、血中コレステロールを増やす働きがある飽和脂肪酸と、血中コレステロールを減らす働きがある不飽和脂肪酸があります。
コレステロールは細胞膜や胆汁酸、ビタミンD、ホルモンの材料として必要です。
しかし、取り過ぎは動脈硬化の原因になり、様々な生活習慣病を引き起こします。
不飽和脂肪酸のうち、生活習慣病を予防する作用があるリノール酸やαリノレン酸、EPA(エイコサペンタエン酸)やDHA(ドコサヘキサエン酸)などは体内で合成されにくかったり、あるいは全く合成されないため食品から摂らねばならない必須脂肪酸です。
飽和脂肪酸は肉などの動物性食品に多く、不飽和脂肪酸は液状で魚の脂や植物油に多く含まれています。
不飽和脂肪酸は酸化しやすいので、参加を防ぐためにビタミンEと一緒に摂りましょう。
動物性脂肪:植物性脂肪:魚脂肪の摂取割合は4:5:1が理想です。

構造の違いで3タイプ

  • 単純脂質
  • 中性脂肪やろうがあり、脂肪酸とアルコールが結合した構造をしている。
    中性脂肪は一般に「脂肪」と呼ばれ、貯蔵脂質として皮下や腹腔などに蓄えられ、必要に応じてエネルギー源として利用される。
    また、熱伝導性が低いので体温保持に役立ったり、弾力性があるのでクッション役として臓器を保護する働きもある。

  • 複合脂質
  • リン脂質と糖脂質があり、単純脂質の一部に他の成分が結合した構造をしています。
    タンパク質と結合して細胞膜を形成するなど体組織の構成成分として重要ですが、エネルギー源にはなりません。

  • 誘導脂質
  • ステロール類があり、動物の体内に存在するステロール類の多くはコレステロールです。

過剰摂取は糖尿病やガンなどの生活習慣病に

脂質の摂り過ぎはエネルギー過多につながり、肥満を引き起こします。
総摂取エネルギーのうち脂肪エネルギー比率が30%を超える食習慣では、糖尿病や高脂血症、動脈硬化が起こりやすくなると言われている。
また、高脂肪の食事を続けていると大腸ガンや乳ガン、前立腺ガンになりやすいこともわかっています。

摂取不足は生体膜が弱くなり、脳出血の危険性が…

脂質が不足すると、エネルギー不足に陥るほか、血管や細胞膜が弱くなり脳出血の可能性が高まります。


脂質のプロフィール

  • 生理作用
    エネルギー源、細胞膜の構成成分、体温保持、衝撃保護
  • 供給源
    油脂、肉、魚、種実など
  • 摂り過ぎの場合
    肥満、高脂血症、動脈硬化、糖尿病、がんなど
  • 不足した場合
    脳出血、短命
  • 一日の摂取基準
    30歳以上 総エネルギーに占める脂質エネルギー比 50〜70%未満